いつまで続く…
遠くない場所で戦争が続いているというのは、どういう気持ちになるのだろうか。二つの大戦は言うに及ばず、その後の数多くの紛争はヨーロッパで起きている。国民国家とナショナリズム、それが権威主義国家の様相を深め極右勢力が台頭、そこに宗教が加わると収拾がつかなくなるのを地で行っているのが、今のガザ紛争と言えるかも。
反イスラエルを前面に出した本がふつうに出版されるのは、だいぶ世の中の雰囲気が変わって来たのかも知れない。自分たちがされたことを、今度は他者に対して行う。民族の生存を脅かされた経験が骨身に染みているからなのか、常軌を逸した呵責のなさ。今のイスラエル政権はナチス・ドイツと変わるところがないというのも、あながち的外れではない。パレスチナ人に対するホロコーストまがいを見聞きするにつけ、人間の愚かさは終わりがないような。