えんどう
本格的な山登りに出かけるのは7月の末だけど、普段のトレーニングが肝心、花粉の季節が終わったのを見極めて近所の矢田丘陵の2時間あまりのコースを歩く。今日はシーズン3回目、丘陵の向こう側に越え、巡回コースの戻り口にある野菜無人販売所を覗くのがいつものこと。あれっ、今日はおばちゃん二人が、畑の脇、日陰になった遊歩道の地べたに座り込んで話に夢中だ。
「もう、新タマネギしか残ってないですね。いろいろ作ったはりますなあ。あれは、えんどうですか」と、畑の中の笊に目を止め声をかける。
「袋、入れますよ。100円です。道の真ん中ですみませんねえ。ここ涼しいし」
「前にもらって帰ったえんどうが美味しくて、スーパーに売ってるのと全然違いましたわ」と、正直な感想に、おばちゃんにっこり。大盛りにしてくれる。
「今晩は豆ご飯ですかね」と。うーん、たぶんそうなる。